前に図書館のリサイクルでもらって放置してたのを思い出して読みました。
17歳の少年が「人を殺しす経験がしてみたかった」という理由で知らない女性を殺し、その女性の夫に怪我をさせた事件についての話です。
この事件を知らなかったし当然被害者の方も知らないですが、殺された後にその女性がどんな人だったかを説明する数行を読んで泣きそうになりました。
道ですれ違ったり電車や車から見かけたりする、そういう自分が知らない人達にもそれどれの人生があって家族や友達とかがあるんですよ。
自分が知らないだけでそれぞれに今までの人生やこれからの人生が。
死に興味を持つのはそんなに珍しい事じゃないです。
身近な誰かが死んで「死ぬってなんだろう?」と考える人は多いんじゃないでしょうか。
図鑑や本には内臓はこういう物でこうすると死ぬとかは書いてあるけど、実際に見る事はほとんどないじゃないですか。
本当にこうなるんだろうかと考えるのもおかしくはないです。
だからって、殺人をして確かめようと思うのは違うでしょう。
そんな色々を考えつつ読んでいると、少年がアスペルガー症候群だという話になって事態は変わってきます。
ニュースで殺人事件を見ていて犯人が精神病や障がい者だと、なんとなくじゃあ仕方ないかと思ってしまう時があります。
でも、それは他人事として見ているからです。
自分の家族や大切な人が殺されて、こういう理由だから罪に問えませんと言われても納得いかないでしょう。
あとがきで作者がいろんな人から「この連載を書くな」と言われたと書いていました。
普通に生きていても相手を全て理解するなんて出来ないのに、こういう事件だと尚更難しいと思います。
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