2016年7月6日水曜日

子犬工場(大岳美帆)

ペットショップにいる子犬はどこから来たのかについて書かれた本です。

最近よくTVでもこの手の話をしていますね。

悪い業者が扱う繁殖犬はずっと狭いケージの中で排泄物の掃除も病気の治療もしてもらえません。
産まれた子犬はペットオークションで競りにかけられますが、市場の会場でストレスで亡くなってしまう子犬が沢山います。

こういう話を読むと、ペットショップで子犬とかを見てもただ素直に可愛いと喜べなくなりますね。

検索すると里親を募集している動物の情報が山程出てくるのに、ペットショップで買う必要があるのかなと思えてきます。


昔は情報が少なかったですが、今はネットのおかげで沢山の人が情報を知っています。
里親からもらうのはペットショップで買うよりハードルが高く感じるのは確かではあるのですが、より多くの犬達が幸せに暮らせる社会になればいいなと思います。

コンビニ店長の残酷日記(三宮貞雄)

帯にも書かれていますが「ドン・キホーテの売値より高い仕入れ値」に驚きました。
同じ物ならスーパーとかのが安いので、コンビニではめったに買わないのですが仕入れ値からそんなに高いんですね。

宅配便だけでなくフリマアプリの発送もコンビニから出来るし、使う側としてはコンビニで出来る事が多いほど便利ですが店員は大変だろうなとは思っていました。
24時間しているとガラが悪い人も当然来ますし。


売上を毎日本部に全額送金しなければいけなくて遅れると罰金とか、24時間以上店を離れると契約解除事項になるとか知れば知るほど店長になりたがる人が減るような話ばかりです。

2016年6月12日日曜日

天使の囀り(貴志祐介)

早苗のもとにアマゾンから、恋人の高梨からの近況報告がメールで届く。

高梨と探検隊の他のメンバー達は、カミナワ族というインディオの部族の元でホームステイしている。
カミナワ族の集落から少し離れた川を調べていた時に、沢を見つけそこでウアカリ(猿)を捕まえみんなで食べた。

それから4週間後、友好的だったカミナワ族の態度が豹変した。
沢が「呪われていた」我々が「穢れている」からすぐに退去しろと言っているようだ。


そのメールを最後に高梨からのメールが途絶え、一週間ほど音信不通だったので早苗は心配していた。
突然、高梨から帰宅したと電話があり喜ぶが、帰宅した高梨は以前と性格が変わっていた。
食欲と性欲が旺盛だったり、「天使の囀りが聞こえる」と言ったりする。
そして、効き目の強い睡眠剤を飲み死んでしまった。
高梨は死恐怖症だったのに。



だいぶ最初の辺だけですが、これがあらすじです。

この後は急に信一というエロゲ好きな青年の話になって、信一がゲームについてネットで検索してたら怪しいサイトを見つけてそこからだんだん絡んできます。
信一は怪しいサイトで行われていたチャットに惹かれ、そこで募集されていたオフにも参加するようになります。
オフで自己紹介をしあう所があるのですが、後にある死体の説明シーンで「あれ?これってあの人?」ってなります。

でも、結局地球の子供たちにはなんで、美歌&絵瑠のイラストを使ってたんでしょうか?
途中のどこかに「アニメを使って若者を釣っていたのかも」、みたいな話がちらっとあった気がしますがそれだけなんでしょうか?
アニメを使うにしてもエロゲキャラじゃなくて、もっと有名なキャラとかのが釣れそうな気がするんですが。
単に天使キャラだったから?それにしたって他に沢山いるだろうと…。
まあ、気にする所ではないのでしょうけど。



これを読んだ後にウアカリを検索すると「うわあ…」ってなりますね。
ウアカリへのイメージダウンが凄いですよwww

あと、自分の中に沢山の回虫がいて、操られたらって考えだすと鬱になりますね。
早苗がしたようにもうすぐ死ぬ前に感染させるのなら、して欲しいかもしれません。

最終段階の姿がなんとなくしか分からなかったので絵でみたいです。
なんとなくの理解度で良ければ自分で描けますが。

2016年4月6日水曜日

ママだって人間(田房永子)

作者が妊娠して出産、子育てするエッセイマンガですが、凄く面白かったです。

これを読んで「こんなに気持ちいいなら妊娠してみたいな」と思いましたw
少子化だからこれを読んだ人が同じように思って、少しでも子供を産んでくれたらいいですね。
まあ、体質にもよるだろうし気持ちだけじゃどうにも出来ないことが沢山あるけど。
子供がいないと妊娠出産に対してやっぱり、痛いんじゃないかとか不安が多いのですがかなり突っ込んだ描き方をしてくれてるので参考になりました。
胎脂とかちゃんと洗わないと穴が閉じていって、上まで閉じたら手術しないといけないとか初めて知りました。

2016年3月26日土曜日

ちょっと今から仕事やめてくる(北川恵海)

主人公、隆はブラック企業を辞めたいと思いながらも入社半年足らずで辞めたら、そんな根性のないやつをどこも雇ってくれないと思い込み辞めれずにいる。
駅のホームで目を閉じて「落ちたら会社に行かなくて済むかな」なんて思っていた時に、ヤマモトに腕を引っ張られた。
同級生と名乗るヤマモトだが、隆は全く思い出せない。
居酒屋で意気投合してよく会うようになるが、隆はヤマモトが同級生ではない事に気づき…。


裏表紙のあらすじには「スカッとできて最後は泣ける」と書いています。
でも、スカっともしないし泣きもしなかったです。
全体的によくある話の流れだし、会社を辞める時に隆を陥れた五十嵐先輩が「がんばれよ」って声かけてくるのも「はあ!?」って感じだし。


レンタルチャイルド 紙に弄ばれる貧しき子供たち (石井光太)

インドのムンバイを訪れた作者が、元路上生活者のマノージを通訳に雇い物乞いについて取材をしていく。

最初は女性の物乞いに話を聞いた。
物乞いをしている女性がみな60歳は過ぎているのに乳飲み子を抱えているのは、レンタルチャイルドを借りているからだ。
レンタルチャイルドは普通の子でお金を払えば誰でも借りれるが、マフィアによって障害を負わされた特別な子は高いという。
物乞いをしている女性には子供が出来なくて夫に捨てられたり、苦しい目にあった者が多いそうだ。

その後もマフィアに怪我をさせられた子供の物乞いや、マフィアからも話を聞いていく。



大体全部お金を払って教えて貰っているのですが、マフィアのシンにお金を払うから闇医者を紹介して欲しいと話をしに行きます。
闇医者からシンが妻に体を売らせてるのを初めて聞いて、その後でシンが約束の金を受け取りに来た時にそれを聞いてもはぐらかされ「金以外の事を考えたことがないのか」と怒ったのに「えええ…」ってなりました。

だって、シンはちゃんと約束通り会わせてくれたんですよ?
シンの娘が両腕を広げて庇って「あんた何様のつもりよ。そんなに言うならあんたが代わりに育ててよ」って言うのがもっともだと思いました。
そりゃ、子供に怪我させるのも妻子にそんな事させるのも悪いけど、それは安全な暮らしをしてるからそう言えるんですよ。

女性の物乞いだって出来ればこの子供を自分の子として育てたいと思っている。
シンだって「娘を物乞いにしたくない。だけど、他にどうする事もできない。」と言っている。
お金が無ければ生きていけないから、したくなくても生きる為にはするしかないのではないでしょうか。
日本にだって親が貧乏で進学出来なくて就職先が少なくて、みたいな負の連鎖は沢山あるじゃないですか。
 お金がないと心の余裕もなくなるし。


2016年2月14日日曜日

世にも奇妙な君物語(朝井リョウ)

「シェアハウさない」
ライターをしている主人公はシェアハウスの特集を任される事になった。
特集のために本を読んだりして、どういう特集にしようかと考えていた時にシェアハウスをしている人達と知り合いになる。
そのシェアハウスには4人が暮らしていたが、1人出て行くから空きが出来ると知り思い切って一緒に住む事を決める。

その他「リア充裁判」など5話の短編集。
「リア充裁判」と「立て!金次郎」のオチが似ているのが気になりましたが面白かったです。
最後の「脇役バトルロワイヤル」で全ての話に関連が出来るのですが、ネタバレすると今までの話が「世にも奇妙な物語」でそれに出演していた脇役達が出てきます。
それで、今までの話は現実(この本の中での)じゃなかったんだって少し冷めました。